今日最後の目的地として選んだのは「世運商街」です。ソウル中心地で宗廟の前にある3つの商店街(世運、大林、進陽で8つの建物)が全長約1kmにも渡って連なる巨大な複合施設です。その歴史は太平洋戦争末期から始まり、その当時に爆撃による火災延焼を防ぐ為に造られた防空の空き地が次第にスラム街になる事を防止するために1968年に建設されました。基本設計はこのブログでも何度もご紹介している著名建築家キム・スグン氏で、巨大な建物には百貨店、スーパーマーケットや家電販売店、高級アパート等が入り 韓国で初めての住・商の複合施設でした。竣工当時は韓国が戦後の発展時期だったこともあり商店街も大賑わいだったようです。基本設計ではプールや屋外庭園なども造られ、もっと豪華仕様の計画だったようですが、当時の建築技術がそれに対応できるレベルでは無かったようで、当初の計画とは大分違ったものになってしまったそうです。しかも、2000年台になると江南や龍山にも大型の家電商店街が現れ、インターネットの普及と共に衰退し、そのまま老朽化してきたようです。
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 この辺りは時々前を通るのですが、なかなかじっくりと見て回る機会が無い場所です。今回はこの商店街のビル群を見て回りたいと思います。
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 このビル群は老朽化が進み一時は全てを壊して新しい建物に替える事に決まりましたが、結局は反対運動があり計画は白紙撤回されたそうですよ。そして今度は再生工事を行うに方向に方針転換されて、一部で工事が始まっているようです。
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宗廟に一番近いビルは既に壊されて基礎部分のみが残った状態です。これを利用して新しい建物を建設するのでしょうか?
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 この建物群の下は道路になっていて脇の階段を上ると広いデッキが続いています。下階の道路脇にも家電関係のお店が並んでいましたが、こちらのデッキ側にもパーツ類を扱う小さいお店が連なっています。デッキから上は住居部なのでしょう。まっすぐでは無く僅かに段々構造になっていました。

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 一つ目の大きな建物を過ぎると一旦道路で隔てられていますが、同じように電気製品を扱うお店が入っています。この辺りは照明器具関係が集中していますね。
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 一昔前の秋葉原のような感じです。
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 二つ目のビルのデッキに上がってみると、営業をしていないところも結構あって、シャッターが閉まったお店が目立ちました。そして、ここでも既に再生工事が始まっているようで、デッキが途中で通行止めになっています。
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デッキから見る周囲の建物も同時代に造られたものでしょうか?
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かなり老朽化が進んでいるみたいですね。
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 途中の工事箇所とかもあって半分くらい見たところでデッキを降りました。この辺りは小さい飲食店が多く、狭い路地もあるのでそちらも楽しそうですね。そろそろ夕食時になってきたのでお店探しをしたいと思います。
世運商店街