朝一番で南山にやって来ました。目的地は南山の中腹にある施設です。ここはリラ小学校という裕福な家庭の子供が通う私立学校の隣で、「南山院」という親の居ない児童が暮らす施設だそうです。
リラ小学校の黄色い校舎に見おろされる位置関係が子供たちの境遇のようで心が痛みます。
 さて、今回ここを訪れたのは子供たちに会うという訳ではなく、「南山院」の敷地に以前存在した「乃木神社」の遺構を見るためです。これは統治時代に軍人の「乃木希典将軍」を祀った神社ですね。日本では赤坂にありますが、京城(ソウル)にもあったなんて驚きました。

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早速見つけましたよ! 「南山院」の一角に見た事のある六角形、これは神社の灯籠を逆さまにしてテーブルとして使っているのでしょう。

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テーブル周囲の椅子にしている石材も灯籠の台座部分のようです。

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写真奥上方には黄色い校舎、ハングルで「リラ」の文字も見えていますね。色付いた銀杏も美しいです。

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 この椅子とテーブルセットの近くにはもう一つ大物の遺構もありますよ! それは、神社には欠かせない「手水鉢」です。重くて動かせないのでそのまま放置されているのでしょうか? 一部破損しているのは、日本の敗戦によって放棄された神社を解体した時に壊そうとした痕跡なのでしょうか?

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 日本の統治にはこの近所にあと2つの神社がありました。南山公園の「朝鮮神社」と、「京城神社」です。敗戦後にすべて破壊されましたので、現在は遺構だけがそのかつての存在を証明しています。神社遺構は、リラ小学校の隣にある崇義女子大学の構内にあるそうなので、入口で警備のアジョシに許可を得て探しに行きました。

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 手持ちの資料(ソウルに刻まれた日本)を頼りに構内の奥に進んで行くと、不自然な階段を見つけましたよ! 右端は道路があって中途半端に途切れているようです。これが京城神社の名残りのようですが、確信できるものは見つけられませんでした。

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 これも神社で使われていた石材のようですよ。

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 資料には文字の刻まれた石材があると書かれていましたが、構内整備のために撤去か移動されたようですね。残念ですが今回の探索はここで終了です。ロケ地や観光地巡りも楽しいですが、たまには韓国と日本の関係で影の部分にも目を向けていきたいと思います。